介護

【介護施設】救急車付き添いで聞かれること

介護施設で働いている方は、いずれ救急搬送で救急車に同乗する場面が出てくると思います。

私は14年間介護士をしていますが、先日初めて救急車の同乗をしました。

当たる人は当たるけれど、当たらない人は全く当たらないのです…。

私はまだ今の施設に勤めて8か月目でしたが、その日は運悪く夜勤中に急変者が出てしまい、救急搬送に付き添うことになりました。

貴重な経験でしたので、まだ救急搬送に付き添ったことがない介護士さんの参考になればと思い、記事にしました。

この記事では、次のようなことが分かります。

  • 119番通報で聞かれること
  • 持参するもの
  • 救急隊から聞かれること
  • 病院で聞かれること

これらを事前に知っておくと、私のようにパニックにならずにドンと構えて対応できるはずです。

救急車を呼ぶ 

119番通報すると「火事ですか?救急ですか?」と聞かれるので「救急です」と答えます。

  • 施設の住所、電話番号
  • 患者の様子
    (氏名、年齢、生年月日、性別、意識レベル、バイタル、状態、既往歴)
  • あなたの名前

救急車付き添い時に持っていくもの

救急車を呼んで5分ほどで到着しました。

その間に、他の利用者様のコール対応をしながら持っていくものを準備します。

  • 保険証
  • ケース記録
  • 個人用ケースファイル(ADL、既往歴、ご家族の連絡先がわかるもの)
  • 処方箋、おくすり手帳
  • 自分の携帯電話(連絡用)
  • タクシー券(施設による)

救急隊から聞かれること

救急車が到着し、ストレッチャーで運ばれる際に救急隊からいくつか質問されます。

  • 患者の名前
  • いつからこうなったのか
  • 最後に食事を摂った時間
  • 普段の様子(歩くか、体動はあるか、会話レベルはどの程度か など)

救急車に乗ってすぐに出発、というわけではありません。

2人の救急隊がバイタルを測ったり、酸素マスクをつけたり、点滴したりと対応している間、他の隊員から再び質問されます。

  • アルコールでかぶれないか(点滴をしながら行ったので)
  • ご家族の名前、連絡先
  • ご家族はすぐに来られるか
  • 薬剤情報
  • 既往歴
  • 要介護度
  • 入院したことのある病院
  • アレルギーの有無

これらをまとめ、病院に患者の情報を伝え、受け入れ可能か連絡していました。

今回は、その利用者様が何度も入院をしていた病院へ連絡し、受け入れてもらえることになりました。

↓こちらが参考になります。これに当てはめればちゃんと答えられるはずです。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/bousai-kyukyu-bohan/shobo/shobosho/tsuzuki/tsuzuki-inf.files/0090_20191126.pdf

病院で聞かれること

受け入れ先の病院に到着すると、まず抗原検査をされました。(患者)

施設でコロナ患者は発生していないかを聞かれ、その後、同行者も入室できます。

保険証を渡すと、すぐさまカーテンで仕切られ、隣りで待つように言われました。

仕切られていて声しか聞こえなかったのですが、血液検査や尿検査などを行っている様子でした。

ここで施設に搬送先の病院を伝え、ご家族への連絡は施設の職員にしてもらいました。

自分の名前と患者の薬剤情報を医師に伝えると、これに記入するようにと紙を渡されます。

  • 救急隊に聞かれたこととほぼ同様の内容を記入
  • 患者のADL(食事形態、入浴方法、排泄方法等)
  • 担当ケアマネ
  • コロナワクチン接種の有無(何回接種したか)

あとはご家族が到着するのを待つだけです。ご家族が到着したらそこからバトンタッチ。

ご家族には入院等の連絡を施設にしていただくようにお願いして、これで付き添い職員は施設へ戻れます。

今回は、先生に「施設の職員さんも聞いてください」と言われたので同席し、検査結果や今後の治療方針、入院となることの説明を受けてから帰されました。

そこもちゃんとメモを取りました。帰所後に情報を正しく報告したりケース入力したりしますからね。

うちの施設はタクシー券があるので、それを使って帰所しました。

まとめ

緊急時の対応マニュアルは、きっとどの施設にもあります。これは必ず目を通しましょう。

私は自分用にコピーを取り、搬送付き添い時に持って行きました。

必要な書類を持っていけば、救急隊の質問にも、そこに答えが書いてあるので答えられるはずです。

ただ、「〇〇だと思います」と答えると、「あなたの施設の患者でしょ!なんで曖昧なの!」と怒られることもありますのでご注意ください…。

救急隊の方は一般人には優しいですが、介護士や看護師には手厳しいこともあります…。

焦ったことは、必要な持ち物の場所がわからなかったことです。

持ち物は書いてあるけれど、それがどの棚にあるのか、どの引き出しにあるのかが分からなかったのです。

今回なんて薬剤情報のファイルはちゃんと持って行ったのですが、それは過去の物で最新のものが綴じていませんでした。

「それは別のファイルにあってね」なんて言われましたが、言い訳になってしまいますが、そんなことは知りませんでした…。

ちなみに、おくすり手帳を持って行っても全く意味がなかったです。…最新のものは書いていなかったのですから。

結局、施設に電話して、薬情をFAXしてもらうハメになってしまいました。

もしもの時のために、事前に自分が納得するまで確認しておくことを強くおすすめします。

あたふたしてしまいましたが、今回本当に良い経験をさせてもらいました…。

にほんブログ村 介護ブログ 介護福祉士へ
にほんブログ村