介護

ひろゆき氏の『介護職はすぐにやめるべき』発言について、現役介護士が思うこと

『2ちゃんねる』『ニコニコ動画』の創設者ひろゆき氏。

現在は「論破王」なんて呼ばれており、彼の歯に衣着せぬ発言が注目されメディアに引っ張りだこです。

YouTubeを観れば、ひろゆき氏の切り抜き動画で溢れかえっています。

彼の物怖じせず、理路整然とした語り口調が大好きで、私もよく切り抜き動画を視聴しています。

はっきり言ってくれるし、話が論理的だから観ていて気持ちがいいんですよね。

そんなひろゆき氏が介護職について語っている動画を見つけました。

どんな発言をしたのか、これを受けて現役介護士の私はどう感じたのかをお話します。

  • 介護の仕事をしようと考えている人
  • このまま介護を続けるべきか悩んでいる人

上記の方の考えるきっかけになれば嬉しいです。

一生懸命働いている介護士にとって、人によっては「ふざけるな!」と思ってしまう発言もあるかもしれませんが、あくまで一個人の意見ですのでご容赦ください。

「介護はどうやっても儲かることがない」

まず一つ目の主張はこうです。

  • 税金で養われている業種なので儲かることはまずない
  • いくら個人が頑張っていて優秀な人でも、国が「こういう作業をしたらいくらもらえます」というルールを決めてしまっているので、給料が倍になることはない

これに対しては、まったくもってその通りです。

介護には一般企業のように企業努力だけで給料が上がっていく仕組みが存在しません。

介護士個人として給料を上げる方法なんて、資格をとってなるべく長く勤めることくらいです。

それでも勤続年数によって増える収入は雀の涙ほど。

「介護で儲けてやる!」ということは絶対にできません。

「介護は機械化を進めた方が人類にとってメリットがある」

  • 機械に介護される方が精神的に良い
  • 若い人が安い給料で介護をしてしまうので、機械化が進まない
  • 介護をやる人がいなければ、国がなんとかしようと機械の開発に投資されることになる
  • 機械化が進めば、介護で腰を痛める人が減る

発言の中で「お尻を拭いてもらうのに、おっさんとウォシュレットのどっちがいいか?ってなったら99%の人がウォシュレットがいいに決まっている」とあって面白かったです。

うんうん、確かに。

利用者様の中にも「恥ずかしいから女の職員さんにやってもらいたい」とか、「男の人にお風呂入れてもらいたくない」という方がいらっしゃいます。

それは機械がやってくれればそれに越したことはないですが、人間相手だと難しいかもしれませんね。

体の拘縮がある方や認知症の方相手だと、蹴ったり殴ったりという暴力行為があったり、便を食べてしまったり、予測不可能な行動をとることがあるので、すべての介護をロボットがやるという未来は私には想像できないです。

なんでも機械がやってくれるということは不可能ですが、機械化については大賛成です。

腰を痛める動作を機械がやってくれるようになれば、腰痛で悩む介護士も減りますし50代、60代の介護士も仕事を続けられそうです。

ひろゆき氏の言うように、介護士がいなくなれば、全自動お風呂マシーンを開発してくれる会社が出てくるのでしょうか。

創ってもらいたい…。

機械化しても、「最期までその人らしく生きるためのサポートをする」という私達の仕事は変わりません。ロボットにはできない支援がたくさんありますからね。

理想は、介護士と介護ロボットとの共存です…。

「介護はやり続けても良いことがない」

  • どんなに良い人でも基本的に老人の介護とは悪化していく一方(筋力の低下、認知症の進行など)
  • 多少の報われることはあっても、いくら頑張っても最終的には辛いお別れしかない

例えば、保育士や学校の先生なら、子供の教育をして彼らの成長を見ることができます。

その子が大人になってから「先生久しぶりー」なんて会ったりして、その子の幸せになる未来を見ることができます。

それに対して老人介護は、どんなに頑張ってお世話したって、どうせ最後は悲しいお別れしかないじゃないか、という意味ですね。

なるほどー。そういう考えもあるのですね。

何に喜びを感じているかって本当に人それぞれだということが分かります。

私はその人の最期の時間に一緒に居られることに喜びを感じます。

…こんなことを言うとサイコパスみたいですが、ちがいますよ!

もちろん最期は悲しいですが、その人から学ばせていただいたことはたくさんあり、いつも感謝の気持ちでいっぱいになります。

その人の長い人生の中で、「私」という人物がそこに登場して「その人らしい人生を送るための手助けができる」なんて素晴らしいことじゃないですか!

これは介護の仕事をしている人しか分からないやりがいかもしれません。

まとめ

ひろゆき氏も、社会にとって介護は必要で、誰かがやらなきゃいけないから必要な仕事だと弁明しています。

ただ、自分の友達に相談されたときに、社会にとっては必要だけど、あなたはやらない方がいいですよ、と言っているだけです。

ひろゆき氏の発言から「これから介護の仕事をやってみようかな」という人はすっかり考えが変わってしまったかもしれません。

確かに儲からないし、若い人でも腰を痛める場合があります。

でも、私みたいにやりがいを見つけて、介護が好きで続けている人間もいることを忘れないでください。介護は楽しいですよ!

今後、ロボット化が進んでも一生食いはぐれる心配がないのも介護士のメリットです。

それでも私も不安があります。体力的に、このまま介護を続けられるか…。

だから、もし介護で働けなくなっても他に収入源があるのように副業や投資にチャレンジしています。

私自身もひろゆき氏のおかげで、これからの介護の未来を考える良いきっかけになりました。

まだまだ先の未来になりそうですが、将来ロボットと共存しながら、介護士の負担が減る介護現場になってくれることを祈るばかりです。

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