クレヨンしんちゃん

ぶりぶりざえもんってなんで16年間も封印されてたの?【クレヨンしんちゃん】

2022年にアニメ放送30周年を迎えた、国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』。

そんな長寿番組のクレヨンしんちゃんに、16年もの間封印されていたキャラクターがいるのをご存知ですか?

そのキャラクターとは、野原しんのすけが作った救いのヒーロー『ぶりぶりざえもん』です。

現在はLINEスタンプや多数のグッズが販売されているので、若い世代の方は驚かれるかもしれませんね。

今回はぶりぶりざえもんが長い間封印されていた理由について解説します。

初代声優、塩沢兼人さんの急死

ぶりぶりざえもんの初代声優は、塩沢兼人さんです。

塩沢さんといえば、ぶりぶりざえもんの他に『ブリブリ王国の秘宝』のサリー役(画像左の茶髪のオカマキャラ)や『暗黒タマタマ大追跡』のラベンダー役(画像右の緑服のオカマ)など、クレしん映画でも存在感のある癖の強いキャラクターを演じてこられました。

出典:クレヨンしんちゃん / シンエイ動画

他作品では『名探偵コナン』の白鳥任三郎役、『ハイスクール!奇面組』の物星大役が私の中では印象に残っています。

そんな多数のキャラクターを抱え、大人気声優だった塩沢さんですが、2000年5月に自宅の階段から転落してしまい脳挫傷のため、46歳の若さで亡くなってしまいます。

ぶりぶりざえもんのCVは塩沢さんのままにしてほしい

塩沢さんが急逝してから16年間、ぶりぶりざえもんは姿のみの登場で台詞がありませんでした。

これには塩沢さんの遺族やファンから、また、原作者の臼井儀人先生までもが「ぶりぶりざえもんは塩沢さんのままで」という要望があったからです。

クレヨンしんちゃん3代目監督のムトウユージさんも、「代役を立てたり、過去の音源からサンプリングするのは塩沢さんに失礼なので、以後永久に封印します」と宣言されていました。

ぶりぶりざえもんというキャラがよく分からない視聴者が増えた

永久欠番の影響により、ぶりぶりざえもんのアニメ登場回は減り、さらに姿は登場しても台詞がなかったことで、新規のクレヨンしんちゃんファンから、ぶりぶりざえもんがどのようなキャラクターなのか分かってもらえないという問題が起きてしまいました。

次第にファンからも「ぶりぶりざえもんに声をつけてほしい!」という声が上がり始めます。

アニメスタッフも「ぶりぶりざえもんの影を薄めてしまうのは塩沢さんに失礼なのでは?」とどこか引っかかりを感じるようになりました。

ついに2代目決定!後任は神谷浩史さん!

2016年、16年間の封印を経て、ついにぶりぶりざえもんが台詞付きでアニメに登場しました!

後任は塩沢さんが所属していた事務所「青二プロダクション」の後輩にあたる神谷浩史さん

神谷浩史さんといえば『〈物語〉シリーズ』の阿良々木暦役、『おそ松さん』の松野チョロ松役、『進撃の巨人』のリヴァイ役など、数多くのメインキャラクターを演じた大人気実力派声優です。

SNSでは神谷さん演じるぶりぶりざえもんでお祭り騒ぎになっていたのをよく覚えています!

神谷浩史さんのぶりぶりざえもん復活秘話

神谷さんがラジオでぶりぶりざえもんのオーディションを受けたことについて語られていました。

オーディションでは、ぶりぶりざえもんが過去に登場した回のお話で、塩沢さんの声だけが抜かれた状態のものにアフレコしたそうです。

過去に使われた台本なので、そこには当時のスタッフの名前が書かれていて、水島努監督が演出回のものでした。

そこで神谷さんは思い出します。

水島監督とは『よんでますよ、アザゼルさん。』で一緒に仕事をされていました。

神谷さんはベルゼブブ優一という、見た目は変なペンギンでとぼけたような顔をしたキャラクターを演じていました。

出典:講談社 よんでますよ、アザゼルさん。

オーディションの時に神谷さんは、そのキャラクターの見た目のままの声を当てたそうです。

それで見事合格。

しかし、実際に収録が始まると水島監督から「神谷さん、違います。いつもの神谷さんでかっこよくやってください」と指導を受けます。

水島監督いわく、「見た目はあんなのだけど、かっこいい声でかっこつけるのが面白いと思う。僕の中でベルゼブブ優一はぶりぶりざえもんなんです」と。

神谷さんはすでにぶりぶりざえもんのオマージュを演じていたわけです。

「ぶりぶりざえもん」と言ったのが水島監督で、オーディションの台本の演出回も水島監督。

これは不思議な縁で運命を感じてしまいますね。

なんと神谷さんは塩沢さんと誕生日も血液型も同じだそうですよ!

まとめ:2代目声優が決まりグッズも拡大展開中!

神谷さんのおかげでアニメでも映画でも完全復活を遂げたぶりぶりざえもん。

「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん参上」
「私は常に強い者の味方だ」
「私は1日3時間しか働けないのだ」
「お助け料1憶万円ローンも可」

こんな名言をこれからも聞けるのが本当に嬉しいです!

昔と比べてぶりぶりざえもんグッズもかなり増えました。

↓こんなものまで販売されていましたよ(笑)

神谷さんのイケボが癖になる、ぶりぶりざえもんの活躍を今後も期待しましょう!

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