介護

派遣介護士でも係を断れる?契約外の仕事を頼まれたときの対処法

契約外の仕事を振られて困っている派遣介護士

派遣介護士として働いていると、「係」や「居室担当」といった契約にない業務を頼まれることがあります。

どう対応すればよいのか、断っても問題ないのか、不安に感じる方も多いでしょう。

本記事では、契約にない仕事を依頼されたときの判断基準や、実際の伝え方、さらにトラブルを避けるための具体的な対処法について解説します。

契約外の業務を頼まれたらどうする?

派遣先で「係をやって」と言われた場合、まずは冷静に対応することが大切です。

契約内容に照らし合わせて断れるかどうかの判断方法を解説します。

契約に含まれていなければ原則断れる

結論から言えば、契約に明記されていない業務は原則として断ることができます。

まずは、派遣契約書に記載されている業務範囲を確認しましょう。

たとえば、「食事・入浴・排泄介助およびそれに付随する業務」とある場合、委員会や係活動は含まれていないと解釈できます。

契約に記載のない業務を繰り返し求められる場合、それは契約違反となる可能性があります。

なぜ契約書の確認が大切なのか

契約内容は、派遣先との業務範囲を明確にするための重要なルールです。

たとえば「付随業務」の範囲が曖昧なまま進めてしまうと、いつの間にか責任の重い役割を担わされてしまう可能性もあります。

実際に私自身も、契約に明記されていない状態で3年間、居室担当を任された経験があります。途中でおかしいと感じたものの、誰にも相談できず、責任感から断れずに続けてしまいました…。

まずは契約書の文言をしっかり確認し、不明点があれば派遣会社に相談することが、トラブルを未然に防ぐ第一歩です。

断り方のポイントと例文

断るときは、感情的にならず、丁寧に伝えることが重要です。

派遣会社と施設の両方への伝え方を例文付きで紹介します。

派遣会社への伝え方(例文)

「いつもお世話になっております。現在勤務している〇〇施設で、『〇〇係をお願いしたい』と言われました。契約内容を確認したところ、係の業務は含まれていないように思われます。一度ご確認いただき、施設側へのご対応もお願いできれば幸いです。」

施設側へのやんわりとした断り方(例文)

念のため、派遣会社に確認させていただいてもよろしいですか?

相手を立てながら、派遣会社を通す姿勢を見せることでトラブルを避けることができます。

それでも無理に頼まれたら?

派遣会社や施設から強く要請された場合でも、すぐに引き受ける必要はありません。

押し切られそうなときの対処法と、更新を断る判断基準について説明します。

報告・相談が必要なケース

以下のような状況があれば、すぐに派遣会社へ相談しましょう。

  • 契約外業務の強要が繰り返される
  • 拒否したことで職場内の雰囲気が悪化した
  • 勤務シフトや配置に不利な扱いを受けた

その際は口頭ではなく、必ずLINEやメールなど記録が残る方法で伝えることをおすすめします!

契約更新を断るべき状況

次のような状態が続くなら、無理せず契約更新を見送ることも検討してください。

  • 契約内容が守られない
  • 精神的な負担が大きい
  • 派遣会社の対応が不十分

更新しない判断も、心身の健康を守る大切な選択肢の一つです。

派遣会社からも「やって」と言われたら

派遣会社自体から「施設の方針なのでやってください」と言われたときは、以下の点を冷静に確認しましょう:

  • 契約にその業務が明記されているか
  • その業務が「付随業務」に該当するか
  • 内容に見合う条件変更(手当や時給)があるか

それでも「どうしてもやりたくない」と感じる場合は、無理に従う必要はありません。

契約内容を根拠に「自分の職務ではない」ことを明確に伝え、今後の配置や契約継続の見直しについて派遣会社に相談することも可能です。

どうしても引き受けられないときの伝え方(例):

申し訳ありませんが、その業務は当初の契約には含まれておらず、私自身も今の業務で手一杯のため、お引き受けできません。別の方にご対応いただければ幸いです。

あわせて、以下のように文書での確認も求めましょう:

ご説明ありがとうございます。係業務が契約範囲に含まれるか確認のため、文書またはメールにて詳細をご提示いただけますでしょうか?また、追加業務に伴う条件(時給・手当等)に変更がある場合は、併せてご教示いただけると助かります。

やり取りの日時・内容・相手の反応などを記録に残しておくことで、万が一のトラブルを防げます。

まとめ|あなたの働き方を守るために

派遣介護士が契約外業務を頼まれたときは、以下の3つを守ることが大切です:

  1. 契約内容を確認し、不明点は派遣会社に相談する
  2. 業務依頼には丁寧に対応し、記録を残す
  3. 継続が困難なら、更新しない選択も視野に入れる

無理をして我慢する必要はありません。

自分の働き方を大切にする姿勢が、安心して働き続けられる環境をつくります。

この記事があなたの不安を少しでも軽くできたなら嬉しいです。

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