雑記

「好き」が言えなかった過去の私へ

『好き』が言えなかった過去を描いたエッセイ記事のアイキャッチ画像(公園の風景と都市の背景)

あなたは、好きなことを堂々と言えますか?

「好きなものを好きって言うのが、なぜこんなに怖かったんだろう」。

子どものころ、私はずっと“本当の気持ち”を隠して生きてきました。

アニメが好きでも、周りの目を気にして言えなかったあの頃。

でも今は、同じ「好き」を持つ仲間とつながれたことで、生きるのが少し楽になりました。

この体験談は、昔「好き」を言えなかった私と、今も同じように悩んでいる誰かの心に届いてほしくて書きました。

好きなものを言えない子ども時代

子どものころ、私は「好きなもの」を話すのがとても苦手でした。

その理由と気持ちを、あらためて思い出してみました。

なぜ言えなかったのかを振り返る

私は子どものころ、自分の「好きなもの」を話すのが苦手でした。

なぜかというと、周りにどう思われるかが怖かったからです。

小学生のとき、私はセーラームーンが大好きでした。

しかし、友達に「そんなのダサい」と言われて、とてもショックを受けたのを覚えています。

そのあともスラムダンクを見ていたら、男子に「女の子なのにおかしい」と言われたことがありました。

こうした経験が何度か続き、私はだんだんと好きなことを口にしなくなっていきました。

  • 馬鹿にされるのが怖かった
  • 女の子らしくしなきゃと思っていた
  • 本音を言うと仲間外れにされそうだった

このような気持ちから、「好き」という思いを心の中にしまいこむようになっていったのです。

アニメ好きと言えなかったあの頃

アニメが好きだと正直に言えなかったのは、周りの目が気になっていたからでした。

当時の空気や自分の不安、そして否定された体験について振り返ります。

周りの反応が怖かったから

今とちがって、昔は「アニメが好き」と言うと笑われることがよくありました。

私のまわりでも、「アニメ好き=変な人」と思っている人が多かったのです。

実際にはアニメが大好きでしたが、そんなふうに思われたくなくて隠していました。

アニメの話題が出ても、知らないふりをして話をそらすこともありました。

オタクだと思われたくなかった理由としては、次のような気持ちがあります。

  • 周りの目が気になった
  • 友達がいなくなったらどうしようと不安だった
  • 自分に自信が持てなかった

人の目を気にして、自分の「好き」を話せないのはとてもつらいものです。

それでも私は、「みんなに合わせたほうが安心だ」と思い込んでいました。

否定される経験が残した傷

セーラームーンを好きだと話したとき、「ダサい」と言われたことがあります。

また、スラムダンクを見ていたら「女の子なのに変だね」と言われたこともありました。

今もふと思い出してしまうことがあります。

  • 好きと話しただけで笑われた
  • 自分が変だと思われたような気がした
  • 話題を変えて逃げるようになった

このような経験が続くと、人は「好き」と言うのが怖くなってしまいます。

私もそうでした。

「また笑われるかも」と思うと、だんだんと口を閉ざしてしまったのです。

周りの目が気になっていた毎日

話の輪に入れず寂しそうに立っている引っ込み思案な小学生の女の子のイラスト

自分がどう見られているかを気にする毎日は、心に重い負担を感じていました。

「普通」でいようとしたその背景を振り返ります。

「普通」でいることが一番安全だった

他人の目ばかり気にしていた日々もありました。

学校や家でも、「目立たず普通にすることが大事」と言われることが多かったため、「みんなと同じ」でいることが安心だと感じていました。

  • 一人だけ浮くのが怖かった
  • 目立つと悪口を言われそうで不安だった
  • できるだけ「普通」に見られたかった

その結果、自分の好きなことや気持ちを誰にも話さなくなっていきました。

誰にも気づかれなくても、「自分らしくいられない」ことは心に大きな重さとして残りました。

高校で「好き」と言えたきっかけ

自分の「好き」を初めて言葉にできたのは高校時代でした。

きっかけとなった出会いと、その瞬間の思いをつづります。

勇気を出して話しかけた瞬間

高校に入って、私の気持ちが変わるきっかけがありました。

クラスに明るくて元気な女の子がいて、「テニスの王子様が大好き!」と笑顔で話していたのです。

私は「わたしも好きだけど、言っていいのかな」と迷っていました。

けれど、その子のように好きなことをはっきり言える姿がまぶしくて、ずっと気になっていたのです。

ある日、思い切って「私もテニプリ好きだよ」と声をかけてみました。

すると、彼女はうれしそうに笑ってくれて、そこから話がはずみました。

その後、その子の友達ともアニメの話で盛り上がるようになりました。

この出来事は、私にとって本当に大きな転機となりました。

「わたしも好き」で広がった世界

カフェでお茶を飲みながら楽しく趣味の話をしている女子高生2人のイラスト

「わたしも好き」と言えたことが、私の世界を大きく変えてくれました。

その変化についてお話しします。

気持ちを伝えるだけで変わること

そのとき「わたしも好き」と言えたことで、私の世界は一気に広がったのです。

自分の気持ちを口にしただけなのに、友達ができて、毎日が少しずつ楽しくなっていったのです。

自分の気持ちを言葉にするだけで、生活がこんなに変わるのだと実感しました。

今では仲間と一緒に楽しめる

今では「好き」を通じて仲間とつながることができ、心から楽しいと思える時間を過ごせています。

「好き」を共有できるありがたさ

高校で出会った友達とは、今でも月に一度遊んでいます。

スマホゲームの話をしたり、好きなキャラクターについて語り合ったりして、楽しい時間を過ごしています。

  • 好きなものをはっきり言えるようになった
  • 遠慮しなくてもよい仲間がいるのがありがたい
  • 自然体の自分でいられることに安心できる

推しの話で笑い合えるような時間があるというのは、本当に幸せなことです。

昔の自分には想像できなかったほど、心が自由になりました。

SNSでつながる「好き」の世界

現実で言えないことも、SNSでは素直に話せるという人が増えています。

私自身もSNSを通じて大きな変化を感じました。

現実で言えない思いも伝えられる

今の時代は、SNSを使えば自分の「好き」を気軽に発信できます。

現実ではなかなか話せないことでも、ネット上なら言いやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。

私自身、SNSで自分の好きな作品について発信したことで、同じ趣味を持つ人たちと出会うことができました。

昔は一人で悩んでいたようなことも、今では「わかるよ」と言ってくれる人がすぐ見つかります。

  • 現実で言えないこともSNSなら言いやすい
  • 同じ「好き」を持つ人とすぐつながれる
  • 発信することで自信がつくこともある

誰にも話せなかったことを、ほんの一言つぶやいただけで、共感や応援の言葉が返ってくる。

それだけで、気持ちが救われることもあります。

好きなことを通じて、つながれる場所がある。

それが今のSNSのすごいところだと思います。

ただ、SNSにも注意は必要です。

ときには批判や心ない言葉に出会うこともあるかもしれません。

それでも、自分らしくいられる場所を見つけられる可能性は、以前よりずっと広がっていると感じます。

好きなことが言えない人へ伝えたい

今も「好きなことを言えない」と悩んでいる人へ、過去の私から心を込めて伝えたいことがあります。

勇気を出せないあなたへ

これを読んでいるあなたへ。

もし今、「好きなことを話すのが怖い」と思っているなら、私はこう伝えたいです。

「あなたの好きなものは、悪くないよ」

以前の私も、勇気が出せなかったり、笑われるのが怖かったりして、自分の気持ちを心に閉じ込めていました。

けれど、ほんの少しだけ勇気を出して「好き」と言ってみたところ、話を聞いてくれる人がいて、自分らしくいられる場所ができたのです。

  • 無理に言う必要はないけれど、言いたい気持ちは大事にして
  • あなたの話を笑わない人が、きっとどこかにいます
  • 自分の「好き」を、自分で否定しないでください

あなたの気持ちを大切にすることが、これからの自分を支えてくれるはずです。

まとめ|「好き」を大切にしよう

最後に、好きなものを大切にすることの大切さを改めて伝えたいと思います。

本当の気持ちを大事にして生きていこう

私は長いあいだ、「好き」を隠して生きてきました。

しかし今では、それを言えるようになって心がとても軽くなりました。

好きなことを言葉にするだけで、気持ちが明るくなり、生きやすくなることもあります。

あなたもぜひ、自分の「好き」を大切にしてください。

それはきっと、あなたに力をくれるはずです。

あなたの「好き」は、誰かの背中をそっと押すこともあるかもしれません。

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