雑記

大切な人を亡くした人に聴いてほしい!【BUMP OF CHICKEN】

BUMP OF CHICKENといえば、不安な時に背中を押してくれたり、悩んでいるときに寄り添ってくれる優しい曲が多く、BUMPに救われたという人は多いのではないでしょうか。

いつ、どんな時代にも色褪せない普遍的な曲が多いですよね。

私もいつも元気をもらっていて大好きなグループです。毎日聴いて通勤しています。

さて、みなさんは大切な人を亡くしてしまったという経験はありますか?

泣いてばかりいられない、自分も前に進みたいのに、悲しみから抜け出せずに時間だけが過ぎていく。

そんな状態のあなたに、是非聴いてほしい曲があります。

きっと、あなたに寄り添って心を軽くしてくれると思います。

今回は私個人の経験と、この曲で救われた大好きなBUMPの2曲をご紹介します。

父が亡くなった話

昨年、大好きな父が肺癌で亡くなりました。

まだ61歳。癌だと診断されて1年半で逝ってしまいました。

毎年人間ドックを受けていたのに見つけにくかったようで、気づいたときにはステージ3でした。

それでも父は絶対に癌を治すつもりでした。

陽子線治療に抗がん剤治療、癌に効くというものは何でも試していました。

そんな努力もむなしく癌は骨やリンパに転移していきます。

毛量が多くてふさふさだった髪も副作用で抜け落ち、声も出せなくなり、食事も摂れなくなりました。そんな痩せて弱っていく父を見るのがつらかったです。

面会中は普段通り話していても、帰りの車の中では毎回一人で泣いていました。

もう長くないことは分かっていたのです。おそらく父も。

「あと何回会えるんだろう」「いつその時が来るのだろう」毎日毎日そんなことを考えては一人で泣いていました。

ある日二人きりになった病室で父が私にこう言いました。

「お母さんをたくさん外に連れ出してやってな」まともに言葉を交わしたのはこれが最期です。

まだ育ててくれた恩を何も返せていない。これから親孝行したかったのに。

本当に逝ってしまったのです。

人が亡くなるということは大変なことです。

父は会社を経営していたので、一般葬にしました。

母と私と義弟で喪主をやり、悲しむ暇もなく通夜、告別式を執り行いました。

忙しくて、涙はほとんど流しませんでした。

なんとなく、「泣いてはいけない。しっかりしないと」という気持ちが強かったのだと思います。

そしてすべてが片付いた後、心は空っぽでした。

泣くことはないし、かといって空元気ではないし、ただ父がいない日常に戻っただけ。なんとなく惰性で生きている感覚でした。

そんなある日の仕事帰り、車内でいつものようにBUMPを聴いていました。

その曲を聴いて3か月くらいは泣けずにいたのに思わず涙があふれてきました。

宝石になった日

情景が目に浮かぶ歌詞。

大切な人を亡くして、心が空っぽの状態の主人公。
寂しさから抜け出せずにただ時間だけが過ぎていく。
大切な人の温もり、声、言葉をたどり、空っぽのまま日常を過ごしていく。
君がいた事が宝石といえるくらい大切な日々だった。
寂しさからは未だに抜け出せずにいる。
だけどこんなに寂しいから大丈夫、僕はできるだけ長く生きるよ。
宝石になった日を思い返しながら生きていく。

あの温もりが 何度も聴いた声が 君がいたことが 宝石になった日
忘れたように 笑っていても 涙越えても ずっと夢に見る

引用:宝石になった日 / BUMP OF CHICKEN

ここの歌詞だけで父を思い出して涙が出てしまいます。

「前向きになろう」「がんばれ」というメッセージではなく、「寂しいね」「悲しいね」と思う気持ちを肯定してくれる、共感してくれる歌詞が心に響きました。

増えていく 君の知らない世界 増えていく 君を知らない世界
君の知っている僕は 会いたいよ

引用:宝石になった日 / BUMP OF CHICKEN

「てにをは」だけで「君」がもうこの世にいないということを表現できることに鳥肌が立ちましたし、日本語って本当に美しいなと感じました。

私はこの曲を聴いて、「ああ、ちゃんと悲しいんだ。泣いてもいいんだ」と自分の気持ちを再確認でき素直に悲しむことができました。

無理に前向きにならなくていいんだ、この寂しい気持ちを大切にしてこのままでもいいんだと励まされました。

「宝石」に当てはめるものは聴き手それぞれだと思います。

青春の日々だったり…大切な人との日々だったり…ペットとの日々だったり…。

何であっても、聴き手の誰にでも当てはまるような普遍的な歌詞が多くの人を魅了するのでしょうね。

静謐、透明感のある歌声とメロディーなのに、心に響く熱い一曲です。

ray

初音ミクとのコラボで話題になった曲です。

爽やかで明るい曲調なのに、歌詞はどこか影があり主人公の空元気を感じます。

大切な人とお別れした主人公。
すごく悲しいけれど、君がいないことがこんなに寂しいって思えるほど素敵な思い出がある。君はちゃんと僕の中にいるから寂しくなんかないよ、と無理に笑って生きていく。
これから時間が経って、もしも泣かなくなったら、悲しみから抜け出したら、君の顔も、声も、忘れてしまうのかな。
いいや大丈夫。忘れたって僕の中で君の存在が消えることはない。

〇×△どれかなんて 皆と比べてどうかなんて
確かめる間も無い程 生きるのは最高だ
あまり泣かなくなっても ごまかして笑っていくよ
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない

大丈夫だ この光の始まりには 君がいる

引用:ray / BUMP OF CHICKEN

私の光の始まりには父がいるのだ、消えることはないのだと分かって安心できました。

こんなに楽しい感じの曲調なのに、聴くと毎回涙が出ます。

人生楽しんだもん勝ち!人生は最高だ!とポジティブになれますね。

↓どちらのバージョンもおすすめです。

まとめ

もしも人生でつまずくことや悩むことがあったら、BUMP OF CHICKENを聴いてみて下さい。

一人ひとり、生き方も性格も考え方も違いますし、歌詞をどう受け止めるかも違いますよね。

でも、それぞれの解釈で、自分の都合の良いように受け止めて良いのだと思います。

笑っても泣いても怒っても、カッコ悪くても今の自分を大切に、どんな自分でも受け入れてあげてね。と、きっと勇気をもらうことができるはずです。

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